「変えるべきは働く場所ではなく自分自身」は正論だけどムリゲー
僕の職場は割と勤続年数が永い人が多く、定年まで勤め上げる人はもちろん、20~30年ぐらいの人もゴロゴロいる。
しかし、最近は若い人の離職率はけっこう高いかもしれない。
そんな職場だが、やはり心的問題で長期療養している人も絶え間なくいる。
僕自身も、完全にグロッキー状態の時は仕事に出たくないので、診断書をもらいに行こうかと何度も思った。
でも、あくまでも僕自身の場合なのだが、仮にそうして長期休養したとしても、自分には何の解決にもならないことを感覚的に理解している。
長期療養するぐらいだったら、退職した方がよいと。
2~3ヶ月で復職する人も入れば、既に2年以上も長期療養している人もいるのだが、なぜそうまでしてこの職場にぶら下がろうとするのか分からない。
僕が長期療養したとして、休職期間が終わったときに戻りたいと思うのだろうか?
僕は人目や他人のことを気にするタイプなので、長期療養したとしても、復職後にそういう目で周囲から見られているのかもしれないと思うと、耐えられそうにない。
こういう性格だから病んでしまうのだろうけど。
まあ、例え何ヶ月か休んだとしても、復職したところでいずれまた同じ事を繰り返すのは確実である。
では、転職すれば解決するのだろうか?
何度も転職をした経験上の答えはおそらく「No!」である。
変えるべきは働く場所でなく、自分自身なのだ。
正論であるのに、そこまで分かっていて何故道を踏み外そうとするのか?
結局のところは、世間一般に言う逃避という事になるが、自分自身を変えるという正論での姿勢を維持していくことがとてもツライ作業なのだ。
作物を育てる時、わざと厳しい環境に置かせ、より質の良いものを栽培する方法がある。
確かにその方法だと、通常より美味しい実を付けるようになるが、植えた全ての苗がそうなるわけではない。
何割かはその厳しい環境に耐えられず、ダメになってしまうものがある。
いわゆる歩留りというやつだ。
人間も一緒じゃないかと思う。
全ての人が同じように厳しい環境に身を置き、生き抜いていけるわけではない。
歩留りとしてロスになる種類の人間もいるのだ。
そういう人間でも生きていかなきゃならない。
農作物みたいに、ダメなヤツは引っこ抜いて側に捨てておくようなこともできない。
じゃあ、どうしようかと悩み、考えているのが今の自分だと思う。