Walking backstreet(裏道を歩いていこう)

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40代後半になっても自分の生き方、進む道が分からない男のブログです。「40にしても惑う」人間の悩みや日常の思考などを趣味も交えて書いています。

村上春樹氏のノーベル賞受賞ならずで残念に思っている人って

今年も村上春樹氏のノーベル文学賞受賞ならず。
 
こう書くと、村上氏に賞をあげて欲しいような輩に思われるが、僕は全くの逆でそんな思いは全然無い。
 
朝のTV報道で、村上春樹氏ゆかりの神社に多数のファンが集合、ノーベル賞受賞者の発表を待つというイベントが実施されていた。
 
結果、受賞は無かったわけだが、そこで目に涙を溜めてその残念さを訴えるファンがいて正直驚いた。
 
というか引いた。
 
村上春樹氏にノーベル賞を取って貰いたいと思っているファンがそんなにいるとは。
 
あの作家ほど、そういった賞が似合わないというか、対極にある人はいないだろうと自分では思っている。
 
淡々と自分で書くべきものを見据え、自分のペースで言葉を積み重ねていく作家であるというのは誰もが知っていることで、世間が彼をどう評価しようが村上春樹氏の仕事ぶりは変わらない。
 
それが村上氏の強みであり、ハルキストである僕もそういうところに惹かれ憧れたりするわけだ。
 
村上春樹氏が仮にノーベル文学賞を受賞したら、それはそれで僕にとっては少々残念な感じがしてしまう。
 
国内の文学賞から見放されている氏だが、そんなもんを欲しいと思っていないのは、エッセイや聴いてみようシリーズを読めばよくわかる。
 
国内での文学賞はもちろん、ノーベル文学賞も無い作家なのに世界中の人々に不思議と読まれるのが村上春樹氏の作品、というのが個人的には面白いと思うのだが。
 
賞という権威的なものから遠くにあって欲しい、と勝手に望んでいる。
 
そうじゃないファンの方が多いのだろうか?
 
それも僕にとってはけっこう違和感があったりする。
 
まあ、一読者の勝手な思いであって村上春樹氏当人はこういった騒ぎをどう感じているかはわからないが。