45歳になってわかったこと
20~30代の頃は、勢いだけで生きていけた。
たいして好きでもなく、生活していくための仕事で嫌ではあっても、デキルふりをしてなんとなくこなしていた。
毎日の生活も深く考えずに、なんとなく楽しそうなことと相殺しながら生きていた。
今思うと当時はそうした自分に対し、もがいたり、なんとかして逆らおうとする気概もあった。
45歳になった現在も、そうした気持ちはあるのだが、今は毎日を生きていくのに精一杯という感じが強い。
生きていくのに精一杯という表現をすると、経済苦で生活が大変という印象を持たれてしまうが、そうではない。
子ども無しの夫婦共働きなので、どちらかというと自由にできる手持ちマネーは普通の家庭より多い。
もちろん、セレブと言えるほどの贅沢はできないが。
そうではなく、何を希望に、何を楽しみに、何を生きがいに毎日を生きていけばいいのか見えなくなり、そのため、一日一日をこなしていくのがやっとという感じなのだ。
仕事が終わる夕方になって、「あぁ、、家に帰れる。。」と思う日々が続く。
子どもを生きがいにする人はけっこういるが、僕はそこに生きがいを感じることはできない。
今の仕事をしていれば、とりあえず生活には困らないだろうが、でも日々生活するためだけに仕事して生きている状況が、得体のの知れないモヤになって自分を取り囲んでいる。
45歳になってわかったことは、20代の頃のように勢いだけで日々の生活を送ることが難しいということ。
セレブではないが、毎日を時間に流されるままに仕事して、どこへ向かうのか見えぬまま、息切れしながら生きている。
これが、45年生きてきて僕が得たもの、辿り着いたところだ。