有線での放送禁止について考えてみる
以前書いた記事↓のちょっとした追加備忘録です。
今回は、「なぜそうなのか」で考えてみました。
「有線放送は歌詞が過激な曲をなぜ流さないのか?」
それは有線放送という一つのビジネス媒体に目を向けると、なんとなく分かります。
ネットやラジオ、TVなどは基本的にユーザーのさじ加減で見たり聞いたりするものです。
ユーザーが見たいと思うからネットを起ち上げ、興味のあるサイトや動画を見る、面白くなかったりつまらなかったら自分でシャットアウトしてしまえばいい。
そこが、先ほど書いたユーザーのさじ加減になるわけですが、その点、有線放送となると、さじ加減が通じなくなってしまいます。
有線放送の場合、一般にはお店や企業に導入されるのがほとんどだと思うので、ユーザーはその契約者になるわけですが、そこで絶え間なく流される曲について、聴かされる側にさじ加減は存在しません。
そう考えると、一方的に曲を垂れ流すコンテンツは、不特定多数の人が聴くことを想定し、大多数のマスが不快になることなく聴ける曲が前提になってしまうのでしょう。
いわゆる、バックグランドミュージック、BGMであります。
逆に言えば、有線放送に馴染まない曲というのは、BGMとしての素質を備えてないともいえます。
僕も、バンドでギター弾いてて、それなりに音楽に関心がある方なんですが、BGMとしては欠陥品の曲というレッテルは、アーティストにとって喜ぶべき評価の一つではなかろうかと思ったのです。
お前が好きだ的なコテコテラブソングや、誰もがハッピー的な幸せソング、ポジティブバカ的な曲って、マスに受け入れられやすいですが、やっぱり浅い感じも否めない。
別に、音楽やロックは深みながなければいけないなんて思いません(むしろ軽薄な方がかっこよかったりもする)。
けど、BGMに成り下がってしまう曲ばかりだと、それはそれでつまらないなと。
まあ、そんなことを思った次第です。